パフォーマンス統計

リアルタイム・パフォーマンス統計は、システムの短期間の状況情報を提供します。これらのパフォーマンス統計にアクセスするには、管理 GUI で「モニター」 > 「パフォーマンス」をクリックします。さらに、管理 GUI では、「ダッシュボード」「パフォーマンス」セクションにシステム・パフォーマンスの概要が表示されます。

システム統計を使用して、システム上で使用中のすべてのボリューム、インターフェース、および MDisk の帯域幅をモニターできます。システム全体の CPU 使用率もモニターできます。これらの統計は、システム全体のパフォーマンス・ヘルスを要約し、帯域幅および CPU 使用率での傾向をモニターするために使用できます。ボリュームと MDisk 間の待ち時間などの、関連統計間の安定した値または差分への変化をモニターできます。これらの差分は、次にパフォーマンス診断ツールによってさらに評価できます。

さらに、システム・レベルの統計では、ボリューム、インターフェース、および MDisk の帯域幅を素早く見ることができます。これらのグラフはそれぞれ、メガバイト/秒単位の現行の帯域幅と、長期に渡る帯域幅のビューを表示します。 各データ・ポイントにアクセスして、個々の帯域幅の使用状況を判別し、特定のデータ・ポイントがパフォーマンスへの影響を示しているかどうか評価することができます。 例えば、インターフェースをモニターして、ホストのデータ転送速度が予想される速度と異なるかどうか判定することができます。

ノード・レベルの統計を選択することもできます。これは、特定のノードによるパフォーマンスへの影響を判定するのに役立ちます。システム統計と同様に、ノード統計は、ノードが正常なパフォーマンス・メトリック内で作動しているかどうか評価するのに役立ちます。

CPU 使用率

CPU 使用率のグラフは、CPU 使用量の現在のパーセンテージと使用率のピーク時を示します。「システム %」および「圧縮 %」を選択してシステム・リソースをモニターすることもできます。圧縮統計は、圧縮をサポートするシステムでのみ使用可能です。圧縮が使用されている場合、圧縮に使用されている CPU リソースの量、および残りのシステムで使用可能な量をモニターすることができます。

グラフ上部のこう配は、いずれかのデータ・ポイントがシステムの CPU 使用率 95% を上回っている時点を示しています。多くの場合、1 回のスパイクはシステムのパフォーマンスへの影響を示すものではありません。ただし、データ・ポイントが常に使用率 95% を超えていて、入出力の入力が高い場合、システムは過負荷状態になっている可能性があります。これは、さらに多くのバックエンド・ストレージが必要であることを示している可能性があります。 ただし、圧縮使用率のみについては、システム上で圧縮が頻繁に使用されている場合は特に、使用率が 100% に表示されるのは通常のことです。圧縮および入出力入力の両方が高い場合は、システムにストレージを追加して、使用率に順応しなければならない可能性があります。

インターフェース

「インターフェース」グラフには、さまざまなモデルで構成することができる、すべての使用可能なインターフェース・タイプが表示されます。システムのモデルおよび取り付けられているインターフェース・アダプターによっては、表示されているすべてのインターフェースでデータ・ポイントを使用できない場合があります。インターフェースで使用できるデータ・ポイントを確認するには、インターフェースのタイプを選択して、「インターフェース」グラフにパフォーマンス・データを表示します。この情報を使用して、パフォーマンスに影響を与える可能性がある接続の問題を判別する上で役立てることができます。IP リモート・コピー・インターフェースは、IP 接続を介したリモート・コピー・トラフィックの読み取りおよび書き込みワークロードを表示します。

MDisk およびボリューム

「パフォーマンス」パネルの MDisk およびボリュームのグラフには、読み取り、書き込み、読み取り待ち時間、および書き込み待ち時間という 4 つのメトリックが示されます。これらのメトリックを使用して、システム上のボリュームおよび MDisk の全体的なパフォーマンス・ヘルスを判別する上で役立てることができます。予期しない結果が連続して示される場合は、構成のエラー、システム障害、または接続の問題を示している可能性があります。ボリュームおよび MDisk の両方のグラフには、パフォーマンスを評価するために比較して使用する同じメトリックが示されます。ただし、これらのメトリックのデータ・ポイントは、システム・キャッシュ、RAID オーバーヘッド、およびコピー・サービス機能の影響のために大きく異なることがあります。データ・ポイントを 1 秒当たりのメガバイト数 (MBps) または 1 秒当たりの入出力 (IOps) のどちらで表示するかを選択できます。

読み取りメトリックを選択すると、グラフ上のデータ・ポイントは、データの抽出期間中に処理された読み取り操作の平均量を MBps または IOps で示します。 読み取りのメトリックは、システムが処理しているデータの量 (帯域幅) を表しています。 ボリュームの読み取り待ち時間メトリックは、データの抽出期間中にシステムが読み取り要求に応答するのにかかる平均時間をミリ秒単位で測定します。 MDisk の待ち時間メトリックは、バックエンド・ストレージの応答時間を測定します。 ワークロードまたはエラー・リカバリーが増えると、読み取り待ち時間のスパイクが発生する可能性があります。 値が常に予測よりも高い場合は、障害の状況またはシステムの過負荷状態を示している可能性があります。 ボリュームの書き込み待ち時間は、ボリューム・キャッシングのために、MDisk の書き込み待ち時間よりも短くなる傾向があります。ボリュームの書き込み待ち時間が MDisk の書き込み待ち時間と等しいかそれより大きい場合は、ドライブが過負荷状態である可能性があり、ワークロードの増加に対応するために、さらに多くのドライブが必要になる可能性があることを示唆しています。 ボリューム・キャッシュのために、ボリュームの待ち時間が MDisk の待ち時間より短くなる場合があります。 あるいは、ホストが大きい入出力サイズを使用しているために、ボリュームの待ち時間が MDisk の待ち時間より長くなる場合もあります。 これらの状態は、いずれもシステムの問題を示すものではありません。

読み取りと書き込みの IOps の間の差異は、システムが実行しているワークロードの混合状態を示します。読み取り操作と書き込み操作の MBps をそれぞれの IOps で除算することにより、システムで行われているデータ転送の平均サイズを判別できます。 この情報を使用して、システムのディスク構成またはディスク・プロビジョニング・アプリケーションへの入力を検証および予測することができます。書き込み待ち時間は、システムがデータをボリュームまたは MDisk に書き込む平均時間 (ミリ秒単位) です。ただし、グローバル・ミラー関係のボリュームの同期状態を維持するために使用される書き込み操作にかかる時間は含まれません。読み取り待ち時間と同様に、MDisk の書き込み待ち時間は、書き込みキャッシングと RAID オーバーヘッドのために、ボリュームより長くなる傾向があります。 例えば、ボリュームへの書き込み操作により、アレイの RAID タイプによっては MDisk で追加の読み取り操作と書き込み操作が行われることがあります。